トマトの裂果について

通販サイト「ベジタリー」にて先月末より「無農薬・無肥料の自然栽培トマト」の販売を開始いたしましたが、ありがたい事に様々なお客様にご購入を頂き、ご好評を頂いております。

一部の品種では実りが追いつかず、やむなく販売を制限している物もございます。まだまだ実は生っていますので、出荷可能となる時期までお待ち願います。

秋に近づき、自然栽培トマトの様子が少し変わってきました。収穫しようと手に取った果実に亀裂が入っているケースが増えてきたのです。

いわゆる「裂果」と呼ばれる状態で、ヘタの部分から縦に割れていたり、水平方向に波形を描いて割れていたりします。

これはトマトが種を残す為の生理現象で、昼夜の温度差が高くなったり、雨や湿気が増える事によって生じると考えられています。
つまり、トマト自らが秋を感じ取り、次の世代に種を残す為に行う働きなのです。

じつはこの「裂果」したての実が丁度よい加減においしいのです。

しかし、裂果は見た目が良くない上、割れた箇所を起点として早いペースで傷みが進みます。その為、出荷する事はあり得ませんが、収穫後も割れは進む為、出荷途中に裂果が生じる場合がございます。

ベジタリーでは一番よい状態の果実を選別して詰めておりますが、それ故に裂果が起こる直前の実を選んでいる場合もあります。

ご購入のトマトの中にもし裂果が混じっていても、捨てずにご賞味いただきたいです。品質には問題ございません。

ただし傷みが早い為、なるべくお早めにお召し上がり頂きたいです。